今回は特殊鋼!資料によっては合金鋼なんて言われているやつです。Wikipediaでも合金鋼ですね。特殊と名がつくものの日常生活で目のつくところは大概特殊鋼です。代表的なものはステンレス。水筒やシンク、包丁など幅広い場所で使われていますよね。
普通鋼は母材となる鉄に炭素を添加したものでした。そこから特殊鋼になるうえで新たに添加されている代表的なものはMn(マンガン)、Ni(ニッケル)、Cr(クロム)、V(バナジウム)、W(タングステン)の5つです。一応、資料によってはC(炭素)、S(硫黄)、P(リン)、Si(ケイ素)、Mn以外を添加したものを特殊鋼(合金鋼)とするものもあるようですが、それでは今後支障があるのでここではC以外のものを意図的に添加したものを特殊鋼として扱います。
今回は基本物性の扱いはありません。添加物の種類と量次第でいくらでも変わるので。それぞれの紹介をするときに触れますね。(とはいえステンレス以外は鋼と大して変わらん)
今回は代表的な特殊鋼を総ざらいします。それぞれの解説を次回以降にまわします。では一覧をどうぞ。
・ステンレス鋼
・マンガン鋼
・クロム鋼
・クロムモリブデン鋼
・ニッケル鋼
・ニッケルモリブデン鋼
・ニッケルクロム鋼
・ニッケルクロムモリブデン鋼
・ケイ素鋼
・高張力鋼
・超高張力鋼
・超硬合金
・工具鋼鋼材
意外と忘れがち、だけど大事なのはあくまで「鋼」であるということ。つまり母材がFeであり、なおかつC含有量が0.04~2.14%というのは変わっていません。ただし1-1で触れたようにステンレスは例外で、C含有量が0~0.04%のものもあります。
といった具合で次回は各特殊鋼の用途について触れていきます。物性については一部のみ取り扱います。ステンとハイテンくらいしか触れないような気もしますが…ではまた次回。
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