今回はリベット、またの名を鋲(びょう)。古い構造物に多く採用されており、過去のものという印象が否めませんが実はまだまだ現役。
リベットには大きく分けて二種類あり、通常のリベットとブラインドリベットです。が、ブラインドリベットについては先日知ったばかりなので今回は扱いません!ごめんなさい。さらに冷間リベットについてもそんなに知っていることはないです。そう、私リベットに関する知識1950年代で止まっているんです。21世紀製のストレージしか積んでないはずなんですけどねぇ。ということで熱間リベットについて触れてリベットは終わりです。
熱間リベットとは下図に示すような施工を行うリベットです。高温のリベットを叩いて成形することから熱間と呼ばれています。
決して緩むことの無く、ボルト同様母材への損傷を最小限にとどめることのできる接合方法であり、冷間、熱間問わず現在でも使用されています。
現在ほど優秀な溶接技術が確立されていないころ、ボルトのように緩むことの無く安定した結合ができることから様々な大型金属製品に多用されました。蒸気機関車などの鉄道車両、船舶、艦艇、橋梁、戦車、航空機などなど…とにかく多用されました。有名どころだと東京タワーが挙げられますね。あれの建設風景はかなりの衝撃なのでぜひ一度見てみてください。真っ赤になったリベットをスコップで高低差10mくらいのキャッチボールしているんですよ笑。今では考えられない光景です。
現在の主な使用例としてはアルミニウム合金製の航空機、ステンレス製車体の鉄道車両の車体の一部、衣服の装飾が挙げられますがいずれも冷間、しかもブラインドであることがほとんどで、熱間リベットはほぼ絶滅したといっても過言ではないでしょう。ではなぜ消えたか。理由は重い、見栄えが悪い(個人的にそうは思わない)など様々ですが一番大きいのはボルト留め、溶接技術の進歩により、リベットのメリットを凌駕するものを作れるようになったということです。
使用されなくなった事例として1つ特異なのは戦車や装甲車です。その理由としてはリベットやボルトが乗員を〇しにくるというもの。下図に示すように、リベットやボルトに着弾すると裏側の頭が破断し、車内を跳ね回り乗員を殺傷するというものです。そのため砲塔や銃塔を中心に比較的早くから鋳造やプレスによる一体成型や溶接が用いられてきました。
それでは次回!何やるか決まってないけどバイバイ。
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